JA高知市三里園芸部 花卉部会さまのグロリオサ
❖グロリオサ
とてもグラマラスで情熱的な花。
6枚の花弁がすべて反り返ったように咲く独特なフォルムで、英語でグローリー・リリー、グロリオサ・リリー
ともいわれ、くるりと巻いた花びらが豪華な姿を表現しています。
和名では百合車(ユリグルマ)、狐百合(キツネユリ)といわれ、赤色やオレンジ色は情熱的で温かみがあり、クリスマスの時期のフラワーアレンジメントによく使われます。
「栄光」という花言葉があり、
キリストの復活を讃えて歌われる「Gloria」という讃美歌があるようにクリスマスを象徴する花として人気があります。
左:オレンジハート 右:オリジナル品種ミサトレッド
左:シンプレックス 右:サザンウィンド
❖高知市三里地区
高知県は、年間日照時間、年間降水量ともに日本一といわれ、温暖で多日照の気候条件を活かした施設園芸農業が盛んです。
高知市の海岸沿いに位置する三里地区、高知市三里地区で栽培されているグロリオサは、
全国一の生産量で70%以上のシェアを誇っています。
三里地区で『グロリオサ』の栽培がスタートしたのは1980年頃。
JA高知市三里支所が品種改良を重ねたオリジナル品種『ミサトレッド』は、深紅の花弁を縁取る黄色の覆輪が印象的で、他品種よりも葉の色が濃く深く、花の濃い赤とのコントラストが鮮やかで美しい花。
『ミサトレッド』は、10年に1度の花のオリンピック『フロリアード2002』で『ゴールドクラス』を、さらに花の品評会の最高峰『インターナショナル・フラワー・トレードショー』で、日本の花としては初めて『総合グランプリ』を受賞し、世界一の評価をうけました。
三里地区では現在、約33件の農家が『グロリオサ』を栽培しています。
左:カリプスロゼ 右:ルテア
三里ではグロリオサの栽培を始めた当初から、出荷場での完全共同選花共同販売の体制をとっており、産地として均一な品質を実現しています。
このことが生産者の労力を軽減し、大規模経営が可能となり、産地発展に大きく貢献しています。
(集荷場にて第3者の厳しい目で1本1本選別することで品質が安定している。)
グロリオサハウス内栽培風景 ↑
グロリオサの球根 ↑ グロリオサで作ったレイ ↑
グロリオサ部会員の方達 ↑
グロリオサ試作ピンク ↑
◇三里地区ではグロリオサの他にも新生姜の生産が盛んです。
高知市のスモモ、ゆず、新高梨は高級果実としても有名です。
❖「母の日」向けの花として人気のグロリオサ情熱的で温かみのある美しい花、
母への感謝を美しい花で伝えてみませんか。