越智今治農協 フェリーチェのアネモネ
アネモネはキンポウゲ科の球根植物で春を告げるお花の一つ。
「アネモネ」という名はギリシャ語の「風」を意味する語に由来しており、また英語でも「風の花」を意味する“Wind flower”と呼ばれます。これは原産地では春風が吹く時期に花を咲かせるためであるとか、長い毛の生えた種子が風に運ばれるため、など諸説あるようです。
アネモネは地中海沿岸が原産で16世紀にイギリスにもたらされ、エリザベス1世の統治時代に人気を博しました。品種改良によって現在では数多くの品種が存在するアネモネ。ガーデニングの世界では八重咲品種や、原種に近い素朴な姿の品種が人気です。
切花のアネモネが出回るのは秋の終わりから4月ごろまで。
アネモネの花びらに見える部分は実は葉が変形した萼片です。赤や紫などのはっきりとした色の萼片と黒い花芯のコントラストが明るいトーンのお花が多い春のお花の中でひときわ存在感を放ちます。
ビビットな色合いのお花にばかり目が行きがちですが、アネモネは葉の形も特徴的。深い切れ込みの入った葉はレース細工のようです。
鮮やかな萼片、ビロードのような産毛を持った黒い花芯、繊細な造形の葉、光と温度に反応して開閉する花など、見どころ満載で一本でも様になるお花です。
〇フェリーチェについて
フェリーチェは愛媛県東予地方の生産者さん。
アネモネを中心に、ラナンキュラス、ヒマワリ、ゼラニウムやダスティミラーなど、季節によってさまざまな品目を栽培なさっています。
〇フェリーチェのアネモネ
全国有数の品種バリエーションを誇るフェリーチェのアネモネ。
出荷いただいている品種の一部をご紹介します。
■ワインホワイト
ブルーとホワイトのグラデーションがすっきりとした印象の品種。うっすらと差すグリーンが爽やかです。
■モナリザピンク
透明感あふれる濃いめのピンク色。いやみのない可愛らしさです。
■ディープブルー
青みの強い紫系。濃い色の品種は花弁裏の艶が映えます。
■オーキッドシェード
黒いビーズを縫い留めたようなおしべとビロードのような光沢のある花芯がまるでコサージュのようです。
■ラベンダー
緑と紫は反対色に近い関係。葉と花が互いの色を引き立てあいます。
■モナリザホワイト
黄緑色がかったホワイトが清楚な印象。波打つ花弁の陰影が映えます。
■ボルドー
シックなワインレッドの地と花芯近くのブルーとのグラデーションが美しい品種。花弁裏はより深みのある色合いで、つぼみや横顔も素敵です。
■ミストラル ホワイトブラックセンター
ブライダルに人気の品種。白地にさりげなくピンクが乗ります。
■ミストラルフクシア
ビビットな赤紫色。黒い花芯とのコントラストが印象的です。
■ミストラル ローサチアロ
アネモネには珍しい澄んだパステルカラー。ピンクとグリーンで春らしい色合いです。
ひしもちカラーでひなまつりにもおすすめ。
■レアリティ
スモーキーな紫色がアンティークな雰囲気。花弁裏が赤みがかっていて後ろ姿はまた違った雰囲気です。
■レッドバイカラー
黒い花芯が鮮やかな赤色に映えます。ポピーのようなあどけない可愛らしさです。
2/14のフラワーバレンタイン、3/3のひなまつり(桃の節句)、3/8の国際女性デー、春の歓送迎など、お花を贈ったり飾ったりする機会が目白押しのこれからの時期。
アネモネは一輪で生けても存在感たっぷり。
肩肘張らずにまずは一輪から、心を込めた花贈りや花のある暮らしを始めてみませんか?
フラワーバレンタインについてはこちら(フラワーバレンタイン2021公式サイト)